この記事では、新社会人や主婦が「覚えておくべきお金の知識」を紹介します。
社会人になると今まであまり深く考えてこなかったお金の事ですが、めちゃくちゃ重要になります。
そこで、最低限知っておいてほしい事を紹介していきます。
とはいうものの、今回の内容を知っているのとそうでないとでは、大きく違ってきますし、これから様々な場面で判断に活かせると思います。
主婦や新社会人がコツコツ稼ぐ前に貯金にするなら知っておきたい事:利息
お金を貯める為に、銀行に預金している方が多いかと思います。
この預金しているという事は、あなたのお金を銀行に貸しているので、利息を受け取る事ができます。
利息の元本に対する割合を利子率と言います。
ご自身の通帳を見てもらえれば、利息と記載されている部分がありますよ。
お金・貨幣の価値
貨幣、つまりお金の事ですね。
時間的価値として色々な時間単位で表示されます。
1年という期間にとれば、年利、1ヶ月という期間であれば、月利、さらに時間単位として1日という期間であれば、日歩(ひぶ)で表現されます。
貯金に大きく関係する単利計算と複利計算
単利は、元本にのみ利息が付く計算方法です。
複利は、元本に利息を加える計算方法です。
元本と付与された利子分を切り離して元本だけを預金しなおすか、元本と付与された利子をそのままにして預金を続けるのかで、将来の価値が異なってきます。
例として100万円を年利10%で銀行に預金したとして考えてみましょう!
単利計算の場合
1年後には、100万円+100万円×10%=110万円
と、利子は10万円付与されています。
元本と付与された利子分を切り離して元本(100万円)だけを預金しなおすと考えると、2年後、3年後と毎年10万円の利子が付く事がわかりますね。
複利計算の場合
1年目=100万円+100万円×10%=110万円
2年目=110万円+110万円×10%=121万円
3年目=121万円+121万円×10%=133.1万円
という風に1年目は10万円、2年目11万円、3年目12.1万円と付与される利子分が毎年変化していきます。
これは、先述のように元本+付与される利子分をそのまま預金しています。
2年目、3年目には前年の元利合計を元本として計算していくので、時間の経過とともに付与される利子分が増えていくのが特徴です。
実際に単利計算と複利計算をしてみるとお金の将来の価値が異なるのがわかりやすいですね。
- 単利は、元本にのみ利息が付く計算方法
- 複利は、元本に利息を加える計算方法
今の100万円と3年後の100万円の価値は違う
今の100万円と3年後の100万円とどちらを選ぶかと問われたら、ほとんどの人が今の100万円を選びますね。
なぜなら、今100万円をもらって銀行に預金すれば、3年後には、利息が付いて100万円を超える金額になっているからです。
反対に3年後は、3年後まで待たされるとなれば、利息を受け取れていた機会を失っているという事になります。
つまり、3年後の100万円は、今の100万円の価値と同一ではないという事です。
今現在と3年後のように異なる時点におけるお金は異なる価値を持ちます。
現在の価値の「現在価値」と将来の価値の「将来価値」は複利の考え方が一般的です。
100万円を年利5%で銀行に預金したとして考えてみましょう!
1年目=100万円+100万円×5%=105万円
2年目=105万円+105万円×5%=110.2万円
3年目=110.2万円+110.2万円×5%=115.7万円
といった風になりますね。
つまり、現在の100万円は、3年後の115.7万円と同じ価値があることになります。
この115.7万円が将来価値と言います。
計算式は以下で求められます。
将来価値=現在のお金×(1+利率)n年後
では、3年後の100万円は現在のいくらに相当するでしょうか。
将来価値を求める計算方法の逆を行えば算出できます。
つまり、3年後の100万円は現在の86.3万円と価値が同じですね。
この、86.3万円を現在価値といいます。
計算式は以下で求められます。
現在価値=将来価値 ÷(1+割引率)n年後
現在価値、将来価値の考え方を理解しておくと、日常生活でも大きな判断基準となります。
知っていて判断するのと、知らないで感覚で判断するのとでは違って、お金を有効活用できるので、覚えておきましょう。
将来価値=現在のお金 ×(1+利率)n年後
現在価値=将来価値 ÷(1+割引率)n年後
主婦・新社会人必見:覚えておくと便利なお金の知識は「72の法則」
72 ÷年利の数字≒お金が2倍になるのに必要な期間(年)
先に計算式を紹介しましたが、この計算式は今まで紹介した中でも、1番に覚えてほしい内容です。
この計算式を覚えておけば、複利計算を必要とする中で、手元のお金が何年間で2倍になるかを瞬時に算出できるからです。
例えば、手元の100万円を年利10%だと何年で2倍になるでしょう。
72 ÷10 ≒7.2 年
と、瞬時に判断できますよね。
その他の年利でも同様に算出できます。
手元の100万円を年利1%だと、
72 ÷1 ≒72 年
2倍になるまでに72年だと、気が遠くなる程先なのが把握できます。
この計算式と複利計算の方法で、2倍になるまで計算しても近似値が算出されます。
知っているのと知らないとでは大違いです。
この考え方は、借金でも当てはまります。
72の法則で計算すれば、何年で借金が2倍になるかは直ぐに判断できます。
次に、日常生活の中での一例を紹介します。
リボルビング払いを72の法則で考える
クレジットカードを持っている方は、リボルビング払いという言葉を聞いたことあると思います。
いわゆる、リボ払いの事です。
リボルビング払いの金利は一般的に15%です。
72の法則で算出すると、2倍になるのは4.8年後です。
先ほどまで、銀行に預金をして年利10%と分かりやすい数字で紹介しましたが実際はそこまで高くありません。
銀行で預金しても年利1%も無くて、2倍になるのには100年以上かかります。
もう一度伝えると、リボルビング払いは2倍になるのに4.8年です。
手元のお金が増えるのにはかなりの時間(=年数)がかかるのに借りた分に関しては、10年もかからない。
高金利の借金である事が数字で判断できますね。
銀行も営利企業です。
最終的には自己責任ではあるものの、知っている上で判断できるようになる為にも72の法則は必ず把握しておいてください。
72の法則 : 72 ÷年利の数字≒お金が2倍になるのに必要な期間(年)
最後に
この記事では、覚えておくべきお金の知識を紹介しました。
社会人になったのなら、これから様々な場面で、自分で判断しなければならない事がでてきます。
それは、時にあなたが一生懸命働いて稼いだお金が関わってくる事も多々あります。
だからこそ、何となくみんながやっているから、メディアで見たことがあって馴染みがあるからと安易に決めないようにしてください。
これから沢山難しい場面があるかと思いますが、誰でも最初は初心者なので常に勉強していきましょう。