この記事では「COLUMN関数の使用方法」を紹介します。
別の記事で、実務直結の「VLOOKUP関数の使用方法」を紹介しました。
VLOOKUP関数を使う時にCOLUMN関数知っているだけで、今まで手作業でコツコツと対応していた手間のかかる作業が一瞬で終わるので、自分の業務を効率よく回す事が出来ますよ!
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VLOOKUP関数と組み合わせて使えるCOLUMN(=カラム)関数ってなに?
関数のCOLUMN(=カラム)関数の特徴は上記の画像で黄色のマーカーで引いている通り、
「参照の列番号を返す」
この「参照の列番号を返す」というCOLUMN関数の機能がVLOOKUP関数を使う時にめちゃくちゃ使える関数なのです。
厳密にいうと、「VLOOKUP関数と組み合わせて」使うと非常に効率良くなります。
では、実際にどのような時に使えるか例を見てみましょう!
COLUMN(=カラム)関数がVLOOKUP関数で活躍するパターンの前に必ず覚えておきたい事
「VLOOKUP関数の使用方法」を紹介した表を例に紹介します。
上記のVLOOKUP関数でA3~A5セルの<営業地域>を検索値として、B列に商品名・C列に商品売上を計算式で抽出したいと思います。
また、A3~A5セルの<営業地域>を検索値として一気にデータを抽出する時にはどうすればよいでしょうか。
その時にCOLUMN(=カラム)関数が大活躍するのですが、その前に、検索値・参照表の範囲を絶対参照について理解しておく必要になります。
COLUMN(=カラム)関数を使う前に絶対参照($)について理解する
まず、営業地域<検索値>として商品名を抽出できるようにVLOOKUP関数で商品名の「商品D」を抽出に成功しました。
では商品Dを上手く抽出できたのでB3セルに入れた関数の計算式をC3セルにそのままコピーして商品売上を抽出してみましょう!
あれ?千葉の商品Dの商品売上は40,000円のはずですが、C3セルには25,000円と表示されています。
一体どうしてでしょうか。
C3セルにコピーした関数の計算式をよく見てみると、検索値として指定しているのがB3セルの商品Dとなっています。
つまり、C3セルの商品Dを検索値としているため、営業地域の千葉の商品売上ではなく、参照範囲で千葉より先に出てくる北海道の商品Dの商品売上を抽出してしまっているのです。
今回は少ないデータで紹介しているので、目視でも確認できますが、膨大なデータから抽出している場合は、中々この抽出されている数字が違うのを発見しにくいです。
そこで、検索値・参照表の範囲を絶対参照に設定する事で解決できます。
ドルマーク(=$)にはExcelでは、検索値・参照表の範囲を固定する指示をする際に使用できます。
固定の仕方には以下のような指示があります。
- $A$1 →縦横計算式をコピーしてもA1セルを参照しなさい
- A$1 →縦に計算式をコピーしてもA1セルを参照しなさい
ただし、横に計算式をコピーしたらB1・C1...を参照する - $A1 →横に計算式をコピーしてもA1セルを参照しなさい
ただし、縦に計算式をコピーしたらA2・A3…を参照する
上記の表のドルマークで固定する特徴をしっかりと覚えてください。
上記を踏まえて、B3セルに記載したたVLOOKUP関数の引数を変更してみましょう!
今回はA3~A5セルに記載している営業地域を検索値としてそれぞれの地域の商品名をB列に記載し、C列に商品売上を抽出したいです。
その場合、上記の表でいうと③番のドルマークのつけ方をしていればうまくいきます。
実際にB3セルに記載したVLOOKUP関数の引数を縦にコピーしてみましょう。
縦にコピーしてもしっかりと営業地域ごとの商品名が表示されました。
念の為、B4セルにコピーした引数を確認してみましたが、正しくA4セルの広島を検索値と設定できていますね。
次にB3セルに記載した引数をC3セルにコピーしてみましょう!
…商品売上の項目に商品Dが表示されています。
ドルマークを記載して検索値を営業地域(=千葉)で固定したはずなのにどうして正しく商品売上が抽出されないのでしょうか。
答えは、列番号にあります。
ここが2で固定されているため、参照範囲で左から数えて2番目の列の千葉の商品名を抽出してしまっているのです。
本当はB3のセルの引数をコピーしたのだから、C3のセルにコピーしたら、参照範囲から探す列番号の引数もひとつずれてほしいです。
そこで、今回の本題であるCOLUMN(=カラム)が大活躍するのです!
COLUMNを使用して商品売上を抽出する方法はは次の段落で説明します。
まずはドルマークの使い方をここで必ず覚えてくださいね!
- $A$1 →縦横計算式をコピーしてもA1セルを参照しなさい
- A$1 →縦に計算式をコピーしてもA1セルを参照しなさい
ただし、横に計算式をコピーしたらB1・C1...を参照する - $A1 →横に計算式をコピーしてもA1セルを参照しなさい
ただし、縦に計算式をコピーしたらA2・A3…を参照する
COLUMN(=カラム)関数がVLOOKUP関数で活躍するパターン
分かりやすいように、B2セルにCOLUMNの関数を入れるところから説明します。
COLUMN関数の機能としては、「参照の列番号を返す」という事でしたね。
COLUMN関数がは<A列から数えて何列目かを返す関数>です。
試しに、Excelの何も記載していないセルの中にCOLUMN関数を入れてみます。
空白のセルにCOLUMN()関数を入れてみました。
引数はいったん空白のまま押下してみてください。
すると、下の画像のように、「2」が返されているのではないでしょうか。
これは、先ほど紹介したようにA列から数えて関数を入力したセルが2列目であったためです。
CセルにCOLUMN()関数を入力したら「3」と返されます!
これをVLOOKUP関数で有効活用していきます。
その時に参照範囲にCOLUMN()と入力してください。
今回VLOOKUP関数を入力しているセルがB2セルなので、A列から数えて2列目にあるので、列番号の引数は<2>を返すようになっていますね。
ここに今までは自分で、数字の2を入力していましたが、COLUMN()関数で<2>を返すようにできました。
これで、参照範囲から探す列番号の引数もひとつずれてほしいのに、、、という事が解決できます。
B2セルに、COLUMN()関数を組み合わせしたVLOOKUP関数を入力しましたが、正しく商品Dと表示されました。
では、C3にコピーしてみましょう!
C3セルに千葉の商品売上40,000円が正しく表示されました。
後は下にコピーしても、それぞれの検索値に対して商品名と商品売上を表示されるようになりました。
ちなみに、今は参照範囲の2列目の商品名をB2~B5セルに<商品名>を表示したいからCOLUMN()と記載したら正しく表示されました。
では、B2のセルに検索値に対して<商品売上>を表示されるようにしたい時はどうすればよいでしょうか。
B2セルはA列から数えて2列目なので、ここに今回はB2セルに商品売上をCOLUMN()関数を組み合わせしたVLOOKUP関数を入力しても、参照範囲の2列目の<商品名>を返してしまいます。
これは、簡単に解決できます。
COLUMN()に<±数字>で解決できます!!
参照範囲の3列目にある商品売上を表示したいのですが、B2セルに関数を入力しているので、COLUMN()と記載しても2を返していました。
そこに自信の参照範囲の希望の箇所になるように+数字とすれば、希望の範囲を表示してくれます。
今回は3列目だったので+1と記載しました。
これが、5列目や7列目から表示したいということであれば、COLUMN()の後に+3・+5と記載すれば良いのです。
ちなみに、今回は便宜上+だけで説明しましたが、マイナス(-)を使う事が出来ます!
ぜひ、皆さんの取り扱うデータで実践で試してみてくださいね。
- VLOOKUP関数の列番号にCOLUMN()と入力する
- COLUMN()関数→A列から数えて何列目かを返す関数
- COLUMN()に<±数字>で希望の返したい列を指定できる
終わりに
この記事では、「COLUMN関数の使用方法」を紹介しました。
COLUMN関数はVLOOKUP関数と組み合わせて使用するとめちゃくちゃ役に立ちます。
本当に僕も業務で頻繁に使用している関数なので、ぜひ皆さんも習得して実務を素早く処理してサクサク進めてみてくださいね!